求積の解説
三斜求積と座標求積の違い
面積を三角形に分けて求める三斜求積と、頂点の座標から求める座標求積。それぞれの考え方、求積図・求積表の見え方、向いている場面の違いを説明します。
二つの方法の考え方
三斜求積は、図形をいくつかの三角形に分け、それぞれを「底辺 × 高さ ÷ 2」で求めて足し合わせる方法です。求積図には分けた三角形と、底辺・高さの寸法を描きます。紙の図面に三角スケールを当てて確かめられるので、昔から広く使われてきました。
座標求積は、頂点の座標を並べ、決まった式で一度に面積を出す方法です。三角形に分ける必要がなく、頂点が多い形でも手順は変わりません。求積表には頂点の番号と座標が並びます。
三辺の長さから三角形の面積を出すヘロンの公式も、三角形ごとの求積に使われます。高さを測らずに済むのが特徴です。
考え方は違っても、同じ図形を正しく測れば、どの方法でも面積はほぼ同じ値になります。差が出るのは、途中の寸法や座標をどこで丸めるかによるものです。
見え方も違います。三斜求積の図は三角形と寸法線で埋まり、図を見ながら式を追えます。座標求積の図は頂点の番号だけで済む代わりに、表の数字を読む必要があります。
それぞれの難しいところ
三斜求積では、分け方と高さの取り方が人によって変わります。寸法を丸めて書くと、丸めた寸法で計算し直した面積と、元の面積とがずれることがあります。形が複雑になるほど三角形が増え、図が込み入ります。
座標求積では、座標の列が長くなり、表を見て検算するのが難しくなります。原点をどこに置くか、座標を何桁まで載せるかも決めておく必要があります。
どちらの方法で出すかは、提出先や社内の慣習で決まっていることがあります。事前に確かめておくと、作り直しを避けられます。
円弧を含む形は、どちらの方法でもそのままでは扱えません。弦(直線)で分けて近似するか、扇形などの式を別に足すことになります。
3つのやり方を並べると
| 項目 | Excel に手入力 | Jw_cad の外部変形 | DraftCalc |
|---|---|---|---|
| 三斜求積 | 三角形を描いて底辺と高さを拾い、式を組む | JG_三斜求積などで、求積図と求積表を図面に描く | 三角形ごとの内訳つきの計算根拠を出す |
| 座標求積 | 座標を打ち込んで式を組む | 道具による | 頂点の座標と面積の座標求積表を出す |
| 方式の切り替え | 表を作り直す | 別の道具を使う | 座標求積・三斜求積・ヘロンの公式から選ぶ |
※ Jw_cad の外部変形は、個人の作者が無料で公開しているもので、種類も機能もさまざまです(記載は各配布ページの説明・2026年10月時点によります)。DraftCalc は作図ソフトではなく、求積表と計算根拠の Excel を出す道具です。
お手元の図面で試す
DraftCalc では、方式を選ぶとそれに合わせた計算根拠書を作ります。三斜求積法とヘロンの公式では、三角形ごとの内訳を出します(頂点の多い図形は内訳を省きます)。
なお、面積の値そのものは、どの方式を選んでも座標求積法で計算した値です。方式によって変わるのは、計算根拠の見せ方です。
お手元の JWW か DXF から、確認申請用の座標求積表を出します。30日は全機能無料です。
30日、全機能を無料で試す 登録不要・図面は社外に出ません(PC の中で完結)。DraftCalc の詳細・価格※ 本ページは一般的な作り方の説明です。求積の方法や様式は、提出先の指示に従ってください。DraftCalc の出力は、建築士による内容の確認を前提とした資料です。